タグ別アーカイブ: ブランディング

『プラットフォームブランディング』書評まとめ~Kindle版リリース!

プラットフォーム ブランディング [Kindle版]

3月末に出版した拙著『プラットフォームブランディング』は、幸いにも多くの方に読んでいただき、Amazonやブログの書評を通じて多くのフィードバックをいただけました。目を通してくださった皆様、心より感謝です。

ということで、

書籍発刊から3ヶ月、大変お待たせしてしまいましたがKindle版が7/4にデビューしました!

*紙は1680円、kindle版は1200円と少しお買い得

 

「 顧客体験を高めよ!」という本のメッセージながら、なかなか電子書籍化されないという、実に一貫性のない状態だったのが、ようやく(汗)

編集者Oさんいわく『純粋に電子化作業が社内で間に合わない状態なだけで、意図して遅らせているわけではありません』とのこと。世に言う紙の売れ行き減速を懸念した陰謀論ではございません。

 

pb-ideisan

本書のメッセージは、出井伸之さんに頂いた帯コメントの

「ブランドを『体験のプラットフォーム』として再定義する」

というメッセージに集約されています。

これは別に

「itunesや楽天市場のようなプラットフォーマーになりましょう、もしくは、活用しましょう」

というプラットフォーム戦略が主題ではなく

「顧客から見たブランドとは、モノ単体の造り込みの良さや完成度だけでなく、購入前に触れるクチコミ~購買時の店頭~購買後の使用体験など、顧客体験の全体によって形成されるものなので、企業は顧客体験全体をデザインし、それをブランド戦略やマーケティング4P施策と統合しましょう」

というようなブランド~マーケティング戦略が主題の本になります。
(顧客体験を高めるために、プラットフォーム発想を用いるのは重要ですが、あくまで主題はブランドです)

そして、もうお気づきのように、このメッセージは、決して新しくはありません。

本書で多数出てくる、顧客体験、UX(ユーザーエクスペリエンス)、プラットフォームという言葉は多くのメディアや書籍で語られており、隣接するキーワードである「デザインシンキング」や「サービスデザイン」といったという概念を含め、既に先人たちによって数多く、そして深く語られています。

本書が示したかったのは、企業の経営層やブランド~マーケティング戦略を担う方々の視点から、それらのバラバラなキーワードを統合し、組織として実行するための考えと具体的な手順でした。

 

と、これ以上著者からプッシュしても主観的で説得力に欠けるため、よろしければ下記の書評ブログと、Amazonレビューをご参照ください。

 


そして、最後に、書籍公式ページに推薦文を寄せていただいた皆様、心より感謝です。

  • 出井 伸之 氏 クオンタムリープ株式会社 ファウンダー&CEO/ソニー株式会社 元CEO
  • 加藤 小也香 氏 株式会社グロービス 経営情報誌GLOBIS.JP 編集長
  • 木村 尚敬 氏 株式会社経営共創基盤 パートナー/マネージングディレクター
  • 久保田 夏彦 氏 外資系スポーツメーカー ブランドマネージャー
  • 菅原 敬 氏 株式会社アイスタイル 取締役 兼CFO(最高財務責任者)
  • ツノダ フミコ 氏 株式会社ウェーブプラネット 代表取締役

『プラットフォームブランディング』書籍公式ページ

http://insightforce.jp/pb/index.html

皆様の反応を乱暴に総括させて頂くと「ブランド戦略視点から、組織で実行するための考えと手順を統合するプロセス」は意図通りにご評価いただけたようですが、ブランドとプラットフォームのつなぎがわかりにくいという声は多く、そこが本書の課題のようです。


そして本の出版後には、

グロービス経営大学院さん主催のセミナー

qxl

クオンタムリープさん主催のセミナー&出井さんとの対談

rakuten_expo

楽天EXPO2013でのセミナー

sokubai

楽天EXPOセミナー終了後の即売会では、共著者・川上さんと編集者・織茂さん自ら販売してくださりあっという間に80冊が売れました、感謝!

などなど・・

数多くの書籍セミナーを実施させていただく機会に恵まれ、そのプロセスで著者としてブランドとプラットフォームの橋渡しの理解も深まり、ようやく洗練されてきたところです(苦笑)

*いつか、どこかで、その理解を助けるようなブログなり書籍を書きますね。

ということで、

  • Kindle待ちだった方々
  • 最近日経ビジネスオンラインの連載で私を知ってくださった方々

よろしければ拙著に目を通してみてください。そして、何かご感想があればぜひ教えてください。ご感想を頂けると、やはり著者冥利に尽き、非常に嬉しいものです。

弊社のビジネスモデルとしては、クライアントサイドとなる企業の方々に読んでいただけるのは大変有難いのですが、それだけでなくブランド・マーケティング支援をされている広告代理店やデジタルエージェンシーなど、広い意味で同じ業界の皆様にとって有用な本だと評価いただけると業界への恩返し、貢献実感があって、これまた嬉しいところです。

IMJ、アライドアーキテクツ、オプト、コンセント、サイバー・コミュニケーションズ、サイバーエージェント、ビルコム、マクロミル、リンクアンドモチベーション・・・(50音順・敬称略)などの企業の中の人々より「この本、役にたったよ」というメッセージをいただいたり、付箋や折り込みだらけ本の写真を拝見すると、それはもう大変嬉しく。

36c8c9261c98e7c1b7d7d5e1441

*氏家様のあやとりブログ書評よりお写真拝借しました

ということで、kindle版発売を記念し、書評まとめをしつつ、思いっきり宣伝エントリーでした。

 

 

Kindle版出たことですし、

「いつ買うの?・・・・ (以下自粛」

お粗末さまでした笑

ではでは。

nikkei-business

戦略は見えにくいブランディング ~連載で伝えたいこと~

本日より、インサイトフォース公式ブログをスタートすることになりました。
会社の代表である私・山口や他のメンバーが時々更新していきます。どうぞよろしくお願いします。

さて、昨日より日経ビジネスオンラインさんで

『ニッポン・ブランド強化作戦 低価格競争からの脱却』

という企画を開始させていただきました

第一回のカルビーさんの『フルグラ』を皮切りに、様々なBtoC商材のブランド責任者の方々と対談する内容で毎週金曜日更新の連載になります。

連載本文は文末にリンクを貼り付けておくので、ここでは「連載の背景にある問題意識」を書きたいと思います。

『ブランディングの展開施策は目に見えるけど、戦略は目に見えない』

企業や商品のブランドの展開施策である商品・サービスそのもの、広告宣伝であるTV-CMなどに関しては、消費者の皆様が直接目にすることは多く、すでに評論は世の中で数多くなされています。

頻繁に見かけるソフトバンクのお父さんのCMなどは、みなさんも一度は話題にしたことがあるでしょう。

そして、それらの目に見える施策なら論評するメディアも沢山あります。

ガジェット関心の高い人であればITmedeiaやGizmode、広告関心の高いマーケティング業界人なら宣伝会議など、それらはすでに多くの方々に認知され、論評する土壌はすでに出来上がっていると言って良いでしょう。

しかし、企業の中には、商品や広告の方向性付けをし、一貫した印象を与えることで、消費者の心の中で存在感を高める役割として『ブランド戦略』という機能があります。

ブランド戦略が何かという話になること、ここでは長くなるので詳細は割愛しますが、

  • ブランドターゲット(象徴的顧客像)
  • ブランドが狙う顧客インサイト(消費者の本音)
  • ブランドが提供する顧客体験の全体設計図
  • ブランドの知覚価値(消費者に残したい印象)

といったものの定義で構成され、企業の事業戦略とマーケティング4P施策の間をつないで一貫性を産み出す、企業経営における大変重要な核となるものです。

ブランド戦略が欠けていると、マーケティング4P個々の施策は良くても全体の一貫性に欠け、消費者の心に知覚価値が残らず、競争力が蓄積していきません。

しかし、ブランド戦略は施策ではないため目に見えず、しかも企業は積極的に外部に発信するわけではありません。

そのため良く勉強されているビジネスパーソンでも“知識として理論は知っているが、どのように実践されているかのリアルは知らない”という方が大半です。

そこで、皆さんが日頃から愛用しているような商品や、爆笑しているようなCMの裏側にある“ブランド戦略”というものが、少しでも身近に感じられ、自身の仕事でのブランド推進のお役に立てればという思いで、日経BPの編集者Hさんと一緒に連載企画をスタートさせました。

商品そのもの、広告クリエイティブそのものを掘り下げるのではなく、その裏側にある意思決定の基準と、組織ガバナンスや企業文化を掘り下げていきたい。

今回のカルビーさんを皮切りに、今後の連載では食品、住宅、ファッション、携帯電話など、様々な人気ブランドの裏側にあるブランド戦略に迫っていきます。

そして、そのようなブランド戦略を推進する方たちのパワフルで魅力的な人物像や、各社各様の意思決定スタイル、その背景にある企業文化にもぜひ触れていただければと思います。

よろしければ読んでみてください。そして、ご感想などあればぜひお聞かせください。

*本連載は拙著「プラットフォームブランディング」共著者・川上先生のアドバイスも頂いています。

日経ビジネスオンライン「ニッポン・ブランド強化作戦 低価格競争からの脱出」

担当者が明かす、「フルグラ」が爆発的に売れた本当の理由

連載企画は、今後も毎週金曜日にUPされる予定です。ご期待ください。

インサイトフォース株式会社
山口義宏